「ボクはお父さんが熊だったので、クマのぬいぐるみのようでした。
母が猫好きだったので、お兄ちゃんは猫のぬいぐるみを持たされています。
戦時中だとは思えないですよね。」
さて、この中にいくつのウソがあるでしょう。
本当のことをひとつ言うと、これはやっぱり戦時中の写真。
おばあちゃんが写真館で撮影をするのが好きだったようで
お金がなくても、写真を撮ってもらうことを続けていたよう。
今でもいろいろ残っている。
もちろんシミも傷も残っているけれど、カラカラに乾いた存在全てで、僕たちにしかわからない気持ちを呼び起こしてくる。